そば歴10年

 この日の取材は開店前のそば屋さんで行われました。私達が話を聞いたのは安恵さん。開店当初からのメンバーの1人です。こちらのおそばは、集落の水車で挽いた粉を使っているのでとてもおいしいです。開店前はそば組合の主催で、よその県までそばの食べ歩きをしたそうです。「始まりはこんな(指三本くらいの長さの)そばだったけど、それからみんな勉強したよ」ということで、現在つなぎは山芋に落ち着いているようです。
 そばを作る作業では練るのが一番大変で難しい作業です。ひと玉、だいたい9人分を練るのに10分から15分かかるために、忙しいときには作り続けなければならないそうです。ただ「きついと思うこともあるけど、これ以上人数が減ると1人1人にかかる負担が増えすぎると思って続けている」とは言ってもまんざらではない様子。そばの付け合わせのお漬け物(夏がキュウリで冬が大根、たまにきゃらぶきです)などは、材料をみんなで持ち寄ってわいわい言いながら楽しく作っているそうです。
 安恵さんの趣味は畑です。お昼にはだいたい農作業をしているそうで、外に出て体を動かすのが良いと言っていました。夜は昔と違ってテレビもあるし、「家の近所には人がいないっていうことはないから寂しくない」そうです。もう1つの趣味のそば打ちは、趣味としてはお休みです。そば歴10年以上の安恵さんの打ったそばが食べたければ、御殿そば「アルプス」へ。

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安恵さん

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