おじいちゃんの教え

 おじいちゃんの自慢は水。ここの湧き水はどんな干ばつでも大雨でも水量が変わらないそうだ。『昔は水が人間関係を悪くしたんだ。』なんて話しもしてくれた。おじいちゃん家の『恵比寿屋』は現在でも赤沢で旅館を経営するうちの一軒。昔は若山牧水も泊まったとか。
 そんな『恵比寿屋』も伝統的建造物の一つ。火事の対策も考えて、1000年はこの家を保っていきたいとか。そして何といっても驚きなのは、このおじいちゃんの中には世界中の神様が入っているということ。僕たちに戦争中のつらかった体験やいろいろな話を聞かせてくれた。『天地の恵みと神仏の守護がなければ生きてこれなかった。』なんて言っている。でも、神様が自分の中に入って来るには世のため人のために生きないと駄目なんだって。僕たちの中には入ってくれるかな?
 最後におじいちゃんは、自分の家でとれた柚を僕たちにくれた。おじいちゃん、1000年目指してがんばってね!

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