若く見える秘訣

 風格のある祖父の時代からの家に住む下久保さん。
 「この家は、赤沢に家が6,7件しかなかった時代からのもの。中2階は養蚕に使用していたが、30年ほど前には天井をはってしまった。2階は広く10畳の部屋が2つ、8畳の部屋が2つある」とのこと。まったくうらやましい限りである。この集落で、昔養蚕をやっていたというのは初耳であった。
 「屋根を張り替えたばかりであったが、今年の大雪で屋根の雪止めが壊れた。今年は雪止めを2列にした。」今年の雪は本当に多かったです。
 「息子には帰ってきて欲しいけど、でも働き口がないから無理だろう。集落全体として、後継者の問題は深刻だ。どうにかならないのであろうか」後継者の問題は深刻のようです。
 「若いうちは都会がよかったと思うけど年とってからは田舎でよかったと思うよ」毎日が充実しているようでした。
 「早川町の合併は成功であったと思う。他の集落との競争心も生まれた。合併前は条例や規則などでの違いはなかったが、各村の施設、例えば、発電所の有無や、税収が大きく違っていた。」早川町の合併前から役場に勤めていた方の言葉です。
 「健康管理は、とても大切。最近では、目も血圧もよくなかったが、現在では非常によくなった。年をとり心がけていることは、足をつかい頭を使うこと。そして朝晩祖先への感謝をすることで心の安らぎをえている。そして、人と話をすることはとてもためになり大切なことである。特に若い人と話をすることは気分を若くしてくれる。日常生活で人助けをすることも若さを保つ源である」若く見えるその秘訣こんなところにあるようですね。
 「白根山の雪が少なくなったら豆を植え、妙福寺の桜が咲いたら、また違う豆をうえるなど、自然を見ながら農作物を作った」その桜の花のように約束の時間に遅れた僕らをやさしく迎えてくれました。

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下久保さん

居住地 本建地区 赤沢