休日の日課は家族サービス

　長久さんは役場の産業観光課の農林担当です。主な仕事は農業振興、林業振興などです。具体的には、大豆、蕎麦、こんにゃくなどの作物の奨励、森林組合に頼んで松喰い虫の除去などをしているそうです。また、早川町では平成2年から品川区と交流をしていて、その一環として田植えや稲刈りなどの体験農業をしています。その田んぼの管理も仕事の内なので、田んぼや畑に行って土いじりをするそうです。ここ数年のことですが、エサを求めて集落まで猿が下りて来るようになりました。「昔は猿なんて動物園じゃなきゃ見れなかったのに、生態系が変わったのかね、結局人間に問題があるんだよね。」猿よけを作ったりするのも仕事のうちだそうです。
　家族は子供3人の5人家族ですが、子供が2人市川大門町に下宿しているので、休日には甲府に行って一緒に買い物をしたり料理を作ってあげたりと、家族サービスをするそうです。一番下の子供が中学三年生で、来年には下宿になるからでしょうか、「高校ぐらいまでは実家から通えるといいんだけどねー。」なんて、ちょっと寂しそうなことも言っていました。長久さん自身も高校卒業後、しばらく東京へ出ていましたが、故郷に職場があったので早川町に戻って来たそうです。最近は交通の便もよくなって、すぐ親に会えるから子供達もホームシックにならないそうです。そうはいっても親としては不安なんでしょう。