子どもも親もいいもんだよ

 家の裏庭で落ち葉拾いをしていた和幸さん。家の周りは常にきれいにしておかなければとおっしゃってました。普段の生活をきちんとしているためか、子どもの教育に対しても非常に熱心でした。
 子どもは親と話し合った方がいい。話さなくても分かるけど、話し合った方がより分かる。結婚して、子どもが生まれたら、親はいいもんだと思い、さらに年をとってくると子どもはいいもんだと思うようになる。このような心に響く言葉を数々教えてくれました。
 和幸さんのお父さんは、鉱山で働いていたそうです。そのため、自分の部下を家に泊めることもあったらしいです。聞くと、奥行き5間、幅12間の広さだそうです。ものすごく大きな家でした。
 また、鉱山の頃の話や昭和30年頃の話として、新倉が栄えていたことを話してくれました。
 終戦直後には、みんな穀物と煮干しなどを物々交換したりしながら生活をしていたが、昭和30頃から車が増えてきて、徐々に生活が変わってきたそうです。新倉も発電や鉱山の関係で人口が多く、映画館やバーがあるほどでした。
 今では町の雇用も少なく、役場や東京電力くらいしかないが、早川町は非常にまちづくりをがんばっている町だそうです。例えば、ヘルシー美里、ビラ雨畑、野鳥公園といった宿泊・観光施設、山菜祭のようなイベント、みそ・山ぶどうのワインといった生産加工物が有名です。視察も多く来るそうです。
 寒い中、外で1時間以上話をしてくださいました。風邪を引いていないか心配です。

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和幸さん

居住地 三里地区 新倉
取材日 2001/12/03