伝えていくべき事を伝える大事さ
美佐江さんは、多趣味な方で、月に1回二十日会という俳句の集まりにいったり、冬場にはランの栽培をしたりしています。以前には菊やさつきなどの盆栽もしていました。現在の仕事は、そば屋さんでも働いています。それ以外はもっぱら畑仕事だそうです。最近畑仕事で困ったことは、イノシシやサルの被害が出ていることです。
息子さんたちは美佐江さんのことを非常に気にかけているそうで、長男の方は何かあったときにすぐ駆けつけられるように早川町の近くに住んでいるそうです。1~2週間に1度程度と頻繁に帰ってくるそうで、帰ってきては庭を手入れしています。その成果もあり、美佐江さんの家の庭には見事な藤が育っています。この藤は美佐江さんの旦那さんが大切にしていたそうで、息子さんもそれを見ていたので、今では非常に愛情を注いでいるとのことでした。
美佐江さんは西山出身で、お嫁に早川集落に来たとき、百姓の仕方など微妙な違いにとまどい、慣れるまで大変だったそうです。そのような経験があるからなのか、美佐江さんは集落の人に集落の伝統を話しておかなければならないと強く感じると言います。それは各家庭にも当てはまるそうで、お年寄りから下の世代へと伝えるべきものはきちんと伝えないといけないと真剣に話してくれました。
後世に伝えるべきものは伝えていきたいですよね。
美佐江さん
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取材日 | 2002/02/23 |
取材者名 | 石川 宜裕 |