携帯メールで

 直さんは役場にお勤めですが、現在は保健センターに出向しています。千葉市の方で建設業に携わっていましたが、お体を悪くされ、その後所沢や東京で働いていたそうです。両親もお年を召してきて、他の兄弟も町外に出ていることもあり、8年ほど前にUターンしてきました。
 都市と山村の二つの生活を知っている直さんに、両者の違いを聞いてみました。都市の方が交通の便など利便性の面では生活しやすいことは確かですが、都市にはない人と人の絆、人情味が山村の方にはあると言ってました。山村の人情味に触れることで、やはり戻ってきてよかったと思うそうです。
 お仕事柄、子ども達がいなくなっていることが非常に気になるそうです。子ども達がいなくなることで伝統行事が出来なくなることを懸念していました。祇園祭では、家を回った際、ウリなどをもらい、それを鰍沢の方で売り、そのお金をこどもクラブで使用するといった楽しい思いでもあるそうです。保集落も昔は、御輿を担いで各家を回ったりする祇園祭や、男の子が8月のお盆に相撲をとったりするなどいろいろな行事があったそうです。今でも女性が踊るお神楽は地域の行事として残っています。
 休日の直さんはよくドライブに行くそうです。富士五湖の方や甲府の方に行き、友人たちと会い、一緒にご飯を食べるとおっしゃっていました。特に山中湖周辺の忍野八海、平野、籠坂峠などががお気に入りだそうです。友人の方々との連絡は、もっぱら携帯のメールで、うまく活用しているとのこと。今後もメールなどを活用しながら、いろいろなところで仲間と会って楽しむのでしょうね。

  • 携帯メールで

直さん

居住地 都川地区 保
取材日 2001/09/03