旅好きおばあちゃん

 徳野さんはちょうど1キロ離れた自分の茶畑から帰ってきたところでした。今年84歳になりますが、自分で食べたり、家族にあげたりする分だけの作物は今でも作っています。3畝半の畑で春はじゃがいも、夏はうり、なす、おくら、さつまいもなどをつくっています。飲ませていただいたお茶も無農薬でとてもおいしかったです。徳野さんはとても活発な方で、本や新聞を読んだり、保のデイケアに参加して体操をしたり、童謡を歌ったり、ゲームをしたり、お風呂に入ったりと、いろいろなことをしながら楽しんでいます。また、生け花がお好きで、玄関の鉢には菊の花3本仕立てがきれいに飾られていました。
 お子さんは3人いらして、みな町外で暮らしていますが、徳野さんの体を気づかって、しょっちゅうここまで遊びに来てくれるそうです。からだが元気だったころは家族や親戚の家があある千葉、茨城、東京、長野などを旅してまわったそうです。旅先で一度も乗り間違えたことがないのが自慢です。下調べは万全にしてからつぎの目的地へ行くのです。
 いままでいろいろな場所を旅してきましたが、やはりここ早川が一番好きといいます。住み慣れていることや、保の人々との交流が楽しいからというのがその理由です。そんな徳野さんの願いは、今日一日が穏やかで、何ごともなく、おいしいものが食べられればそれでいいということです。帰りにお茶の葉を頂きました。あとで飲んでみましたがとてもおいしかったです。これからもおいしいお茶を作って下さい。

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徳野さん

居住地 都川地区 保
取材日 2001/08/28