手作りしそジュース
ときえさんは畑仕事が好きなおばあちゃんです。色々な作物を育てていて、昔はハゼモロコシという赤いとうもろこしも育てていたそうです。炒ってポップコーンのように食べるのですが、今は育てていなくて、干したハゼモロコシが玄関にぶら下がっているだけでした。出身は細稲の下の原村で二十歳の頃結婚して細稲に来たそうですが、三軒しかいないので来た当時は少し寂しかったようです。
昔はだんなさんも山仕事の合間に畑仕事を一緒にしていたそうですが、今はだんなさんも亡くなって一人です。それでも子供5人とその孫9人がたまに遊びにくるから、それが楽しみで元気に暮らしています。壁にかかった孫たちの写真や柱にシールが貼られてたりしてその時の雰囲気が家の中に残っていました。一度に全員が帰ってくると20人近くになるので寝る場所もないくらいだとか。話を聞きに伺った時に手作りのおいしいしそのジュースを飲ましてくれて、孫が帰って来た時も飲ませてあげるようです。まだ子供だから好き嫌いもするようですが、そうやってふるさとの味が伝わって行くんだと思います。細稲に来てもう60年近くになるようで、空気がきれいだし、近所の3軒の人たちの事もよくわかって安心して暮らせるから今はすごく幸せなようでした。
ときえさん
居住地 | 硯島地区 細野・稲又 |
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取材日 | 2001/09/01 |