ふるさと活性化財団局長

 南アルプスふるさと活性化財団は以下9つの施設から成り立っている。
 ・奈良田の里
 ・養魚場
 ・草塩温泉
 ・高齢者生産活動センター
 ・ハム工場
 ・南アルプスプラザ
 ・クラフトパーク南アルプスの館
 ・南アルプス邑野鳥公園
 ・「白鳳の水」工房
 構成員は役場からの派遣、地元の若い人を独自採用した財団職員、パート、そして高齢者の方々・・・。
 以前は役場が経営していた8つの施設を一括管理するために、ハム工場を加えて昭和63年4月に南アルプスふるさと活性化財団として設立。一括管理する施設はふえていき、今後ワイン工場、オートキャンプ、硯会館が加わる予定。最終的には、財団の役員のみでこれらの施設を経営するのが目標とのこと。
 早川の特産物は、味噌、こんにゃく、天然水、ハム、硯、ワイン。
 味噌は手づくり。そのため生産が小規模で、コストがおさえられないのが現状。しかし『うまい!!』と口コミで広まりリピーターが増え、また関東・関西にも通信販売しており、贈り物としても人気。手作りで2日で1行程がおわり、それを1年間ねかせるためおいしいのでしょう。
 こんにゃくは、100%町内生産。3日で1行程、1回につき2000丁できるそう。この分がはけないとつくる予定はたてないとのこと。このこんにゃくには自信があるらしい。他のこんにゃくには水分が多く含まれていて養分が少なく、柔らかい。けれど、この地域のこんにゃくは養分を多く保つために水の量が少なくしているためにかたい。かたいけど、養分が豊富に含まれているからウマイ。地元の人々は自分たちの分のこんにゃくを自分たちでこのようにつくっています。 まったく、うらやましい限りです。
 水の生産は去年からはじめたが競争相手が多く、大量生産でないと利益をあげられないとのこと。ここでは手作りで1日2000本の製造が限度で、輸送料もかかりコストダウンができず、未だに軌道にのれないのだそうだ。しかし、水としてはかなり美味しい。
 また、昔から豚肉が特産品で、ハムの生産を財団の設立とともに始めたそうです。
 そしてこれから設立する施設として硯会館、ワイン工場がある。
 硯会館は硯づくりの体験は難しいため、硯の歴史や資料の展示、硯職人による実演、さらには中国から職人を呼び実演を行ってもらう予定。はじめは人がくるだろうが、徐々に少なくなってしまうのでは・・・と心配な様子。しかし、利益のみでなく、日本における早川の雨畑硯を後世に伝えるため、残さなくてはいけないものだと、熱く語ってくれました。
 山ぶどうワインは昨年から着手し、今年製品化した。今現在は勝沼で生産しているが、将来は100%町内生産を目標にワイン工場の設立をめざしている。
 最後に財団は今後、町のイベント企画・文化事業・他の地域での出展・温泉祭りや子どもの交流事業など、地域行事への企画参加などに携わっていくとのこと。財団は町の活性化を目標としているため、民間を圧迫する程の利益をあげなくとも、採算を合わせ継続していくことが望まれる、と話して下さいました。

  • ふるさと活性化財団局長

ふるさと活性化財団局長さん

居住地 西山地区 上湯島