お孫さんが大好きな用務員さん

 徳江さんは鹿児島県は出水市の生まれです。高校を卒業すると、渋谷の南平台に引越し、日本橋の証券会社に勤めました。渋谷では東京農業大学の有名な教授のお屋敷の倉庫を借りて住んでいたそうです。その後、埼玉の川口に住み、それから弟さんと一緒に千葉の市原市に引越しました。その千葉で、友人に大工をやっておられる今の御主人を紹介され、結婚されました。御主人はもともと早川の生まれですが、御主人の御両親が亡くなられたため、昭和52年に早川へ移り住んできました。徳江さんは高校まで、目の前に海が広がるようなところに住んでいたので、早川へ来た最初の頃は、山が迫ってくるような地形や、寒いこと、冬は日が2時間しか当たらないことになかなか慣れなかったそうです。でも、東京や千葉よりも水も空気もきれいだし、人情も温かく、静かで落ち着くので、今では早川が気に入っているようです。それにしても、いろいろなところに住んできたのですね。
 徳江さんは、今は早川中学校の用務員として、掃除、お茶入れ、草取り、雪かき、電話番といった仕事をしています。用務員をする前は10年間ほど中学校の隣の給食センターで働いていました。毎日、町内の中学生、小学生、保育園児のためにおいしい給食を作っていました。虹鱒の甘露煮や、八朔のなきまんじゅうといった早川ならではの給食も!
 徳江さんの今の一番の楽しみはというと、かわいいお孫さんの顔を見ることだそうです。娘さんが昭和町に住んでいて、土曜の夜に娘さんのところへ出かけて、泊まって、日曜日に1週間分の買い出しをして帰ってくるのだそうです。その時にお孫さんに会うのが、徳江さんにとって一番の楽しみなのです。
 これからもずっと元気で、早川中学校を素敵な学校にしていってください!

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徳江さん

居住地 本建地区 高住
取材日 2002/12/16
取材者名 久保 岳生