はいよ～！

　はいよ～！と元気な声に向かい入れられ、本堂に上がらせていただきました。本堂には立派な仏具がたくさん飾られていました。
　妙英さんは現在、一人で高住に住んでいらっしゃいます。東京生まれで学ぶことが好きという妙英さんは、日赤中央病院の70回生で看護婦を2年していたという経歴を持っています。病院では外科の勉強もしていたそうです。戦時中だったため手旗信号も教えられたのですが、勉強好きの妙英さんもこればっかりはなかなか覚えられなかったと笑って話してくださいました。
　早川町に来たのが36才の時だったのですが、それから10年は生活のために江ノ島の方に出稼ぎに行っていたそうです。その間、寺の住職は町を回ったりして様々な人助けをしていました。その時に様々な人からの寄付により現在のように立派な仏具をそろえていただいたようです。その後、妙英さんも日蓮宗の世界へ入っていき、身延山で修行したそうです。
　妙英さんが現在好きな事は拝むことで、太鼓や木魚をたたきながら２時間も拝んでいたり、時には頼まれてもいない人のためにも拝むんだそうです。本当に人のことを思いやる、元気な妙英さんでした。