Iターンの陶芸家

 秋男さんは陶芸家で、神奈川県から来た方です。奥さんともうすぐ小学校にあがるお子さんとで暮らしています。このあたりはトラックが多いこともあり、学校まで歩いて通わせるのを心配しています。現在、保育園までは車で送っているのだそうです。
 秋男さんの陶芸用の窯は電気を使わない原始的なもので、薪で1300度ぐらいまで温度をあげます。その加減が難しく、5、6年間かけてやっと窯の具合も分かってきました(「窯がきまる」というそうです)。一度焼き上げるのにトラック一台分もの薪を使うのだそうで、年に二回ほどしか焼かないそうです。
 焼き物は壺から湯飲みまで大小さまざまで一度に200個ほど焼くのですが、窯もきまってきて、これから本格的に制作をなさるそうです。
 まちの体制に対しては多少疑問を感じているようで、どれだけの人を受け入れられるのか、小さいことでは近所付き合いから大きくは生活習慣や文化まで、どれだけ早川町が受け入れる懐の深さがあるのか。今後考えるべきことはたくさんあるようです。

  • Iターンの陶芸家

秋男さん

居住地 本建地区 小縄
取材日 2001/02/24