この家は息子が守る!

 おばあちゃんは「冬の時季は何もすることがない」ので温泉にいったり、テレビをみたりとゆっくり過ごされています。暖かくなれば家族が食べる分くらいの野菜を育てています。3月にはじゃがいもを植えます。その他にも夏大根やきゅうりを、自分の畑で育てます。おばちゃんは「小さい頃から百姓をしていたようなもんよ。」と言います。小学校は3年生までは通っていましたが、4年生になると弟をおぶって登校、5年生になるとあまり行かなくなり6年生のころにはもう、奉公に出ました。結婚してからは、山へでかけ炭焼きをしたそうです。このあたりでは炭焼きをする家は珍しかったようですが、その頃は炭の値段も良く、だんなさんやお父さんと一緒に働いていました。
 おばあちゃんは50年前に小縄にお嫁に来たそうです。昔住んでいた家にはもうだれも居なくなってしまって寂しい御様子。今の家も、お孫さんは出ていってしまうので息子さんの代が最後だそうです。「この集落も寂しくなるねー。」

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おばちゃん

居住地 本建地区 小縄
取材日 2001/02/23