小縄の介護士

 弘子さんはもともと神奈川県に住んでいて、そこでは身障者のお世話をしていました。その福祉に携わった経験をいかして、今は草塩の長寿苑で働いています。「早川町にはデイサービスしかなくて24時間介護が必要な人にとっては暮らしにくいでしょうね」というご意見。仕事柄ということもあって福祉に対する考えはしっかりもっていらっしゃいます。朝8時には家を出て息子のけい君を保育園まで送ってから仕事に向かうそうです。精神面はもちろん、肉体的にもつらい仕事をするうえで子供を育てるということはどんなに労力がいることでしょう。
 けい君はぜんそくをわずらっています。病院まではだいたい1時間くらいかかる距離なのでその点でここは不便だと弘子さんはいいます。
 Iターンの弘子さんは最初小縄に来たとき、ここになじむのにとても苦労したそうで、「今ではもう慣れちゃったけれど当時は慣れない環境で大変だった」といいます。高齢化の激しいこの地域において弘子さんのような福祉の仕事に携わる人は本当に貴重だと感じました。きっと近所の高齢者の方々も安心して過ごせるでしょう。

  • 小縄の介護士

弘子さん

居住地 本建地区 小縄
取材日 2001/03/03