力士さんはハンター

　力士さんはこの町のハンター。昭和３０年から猟を行っている。 11／15～２／15の漁期の間、毎週日曜日には猟に出かけているそうだ。猟の獲物はイノシシやシカで、クマは数が少なくなったため去年から禁猟になった。猟の仲間は総勢２０名程で、消防士、先生、公務員など様々な人がいて、横浜の方からこの地まで来ている人もいるとのこと。猟の仲間は友人のほかに犬もいる。力士さんは、飼っている13匹の犬の中から３～４匹を選んで連れていくそうだ。１３匹の中には、早川が発祥の地である「甲斐犬」の血を引く犬が２匹含まれている。
　猟した獲物のことを聞くと、イノシシやシカの美味しさは毎年ちがうとのこと。その年の天候によって山の様子が変わるためで、今年のものは非常に美味しかったそうだ。
　また和蜂（日本蜂）が集めた蜂蜜を見せてもらった。早川では和蜂の集めた蜜を「山蜜」という。「山蜜」の中でも高山植物の蜜を集めたものは、非常に美味しく健康にも良いらしい。力士さんのお宅にも町の北と南で取れた「山蜜」があり、実際に食べさせてもらうと海抜の高い北の密が美味しい気がした。
　右に写っている奥さんは、いつもニコニコしていて、好奇心旺盛な人だ。自分が町の外から来たので、僕たちのような外から来た人に興味があり質問攻めにされた。 子供は娘さんが2人。お姉さんは町役場、妹さんは南アルプス活性化財団に勤めている。別のページに妹さんに伺った話を載せてあるので、見たい方はここをクリック。