老人クラブの会長さん

 子供5人が一人前になって生活しているのが一番の宝だという小菅おばあちゃんは、現在1人暮らし。旦那さんが体が弱かったために今まで自分で子供達を育ててきた。昔は朝から晩まで働かなければならなかった。田畑の仕事の他に昭和62年まで養豚をしていた。血統つきの種豚10頭を飼っていて、子豚を出荷する。雄の子豚は、カミソリで虚勢しなければならいことがつらかったと言う。今は補助と年金で楽になったが、それでも月に4~5日財団のこんにゃく工場で働く。結構、重労働で息子に仕事を辞めるようにいわれるが、財団の人に頼まれると断れないと言う。そんなおばあちゃんは、老人クラブの会長もやっている。草塩では21人いるがいつも出席するのは2~3人。それでも年1~2回落語家や歌手を呼んで会合をひらくと、早川中からたくさんの人が集まる。年に1度の一泊旅行には、50人乗りバスが4台もでると言う。おばあちゃんはとても旅行好きだ。老人クラブだけでなく個人的にも行っている。部屋には50もの旅行先の書いてあるちょうちんがあり、すべておばあちゃんが実際行って買ってきた物である。伊勢神宮が一番よかった言う。ひとつ例外があり、ハワイのちょうちんは息子さんのおみやげ。でも、いつか行ってみたいというおばあちゃんは頼もしい。両隣がいい人だし、娘も週に2回会いにくるから一人でも気楽に暮らせると言うおばあちゃんのまわりには実際たくさんの人がいることを、先日お孫さんが持ってきてくれたというケーキをいただきながら感じていた。

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小菅おばあちゃん

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