おじいちゃんは尺八名人

 世の中には、趣味をいくつも持ち楽しく生活している人がいる。望月康君さんもその1人であろう。
 おじいちゃんはいろいろな職業を経験してきた。そして、そのことが今でも役に立つ事があるという。電話会社に勤めていたため機械にくわしく、よく近所の人に農作業の機械などの修理を頼まれる。大型免許を持っているので、月に4,5回、長寿苑のバスの運転を依頼される。
 その他の時間は2人のお孫さんに囲まれ、趣味などをしながらのんびり生活している。おじいちゃんは20年前から詩吟をやっている。公民館に月に1回集まり勉強する。当初は10人程いたが、今は3人しかいない。それでも年に1回の山梨の大会や文化祭、芸術祭などを通して幅広く活動している。
 また、おじいちゃんは尺八もする。詩吟の前奏曲のほかにも、民謡、演歌など探り吹きをする。僕たちにも、荒城の月、さざんかの宿など5,6曲披露してくれた。とても上手で驚たが、さらに驚いたのが、その尺八をおじいちゃんが自分で作ったということだ。竹を2年間乾燥させてつくるのだが、思い通りの竹がなかなかないらしい。口をつけるところには水牛の角をつけ、まさに職人技の尺八が完成する。おじいちゃんは、今後もますます自分の趣味の領域を拡げていくでしょう。

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康君さん

居住地 都川地区 京ヶ島