松本商店のおばあちゃん

 「あっ、お店がある」ここは京ヶ島で唯一の商店だ。早速、中に入ってみる。「いらっしゃい!」そんな言葉は聞こえてこなかった。集落の外の人が来るのは珍しいのだろうか。ちょっと驚いた表情を見せながら、店主のおばあちゃんは話し始めてくれた。最近は、外の人どころか集落の人もなかなか買いに来ないらしい。今は、農協や隣町の八百屋さんが移動販売を行っているので、そちらに買いにいくそうだ。あれこれ話しているうちに調査員の2人がたばこを買いだした。こいつらのたばこ好きにも困ったものだ。奥で孫だと思われる子どもが走り回っている。そろそろ昼時か。「昔のように、たくさんの子どもたちが買いに来るといいな。」と思いながら、僕たちは店を出た。

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店主のおばあちゃん

居住地 都川地区 京ヶ島