町のトタン職人

 現在の仕事は、板金屋さん。このあたりのトタン屋根は、ほとんど手掛けたそうだ。仕事場はほとんど町内で、西山地区などの北の方が多いとのこと。それは、北の方に行くにつれ雪が多くなるかららしい。98年の大雪でトタン部分に被害を受けた家が多く、その修復に大変だったそうだ。今でもその修復作業は続いているとのこと。雨の日は外に出ないで、家の中で仕事をするというように、自営業だからある程度自由にできるのがいいと語ってくれた。板金を始める前は、藁葺き職人だったそう。材料がとれなくなってきて、町全体が藁葺きの家からトタン屋根に変わっていく時に板金を始めたから、ちょうどよかったと言っていた。早川について尋ねると、道路が整備されて使いやすくなり、車中心の生活になって来たので、別に不便なところはないと語ってくれた。しかし、病気の時は不便だとも言っていた。早川分駐所に救急車が待機しているのでそれはいいことなのだが、福祉センターに医者がいつもいると大変助かるのに…と、高齢化・過疎化といった早川町の抱える問題についても語ってくれた。息子さんは役場に勤めており、土、日は家の仕事も手伝ってくれるとのこと。非常に助かっていると言っていた。また、淵上さんや息子さんのような若い人が町にいるというのは町の活気にも繋がる、と若い人たちが早川町に来ることを望んでいた。

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板金屋さん

居住地 都川地区 京ヶ島