河原のご隠居

 河辺の町営住宅に住む明徳さんは大阪生まれのお坊さん。戦後に出家し、七面山のある早川へ。ただお寺には就かず、当時は七面山に登る道の途中に小さな小屋をたてて、そこで30年間やっていたそうです。今は自宅。薬袋に来て十数年になりますが、まだ訪れる方々もいらっしゃるようです。同居していらっしゃる明宏さんも若いときに北海道からお参りに来て、そのまま一緒に住んでいます。
 「もうあまり外にはでないね、身延にお参りに行くくらいかね。」と明徳さんは言っていました。早川町についてうかがってみると、見た目の変化はそんなに感じないそうです。普段は部屋でテレビを見て、ゆったりと。瞑想に耽るにはここは静かでいい環境かもしれません。

  • 河原のご隠居

明徳さん

居住地 五箇地区 薬袋
取材日 2000/03/21