手先の器用なおばさん

 さつきさんは現在、古広告や古いカレンダーなどを折って壺や花瓶などを作っている。朝や夜など、少しでも暇があるとせっせと紙を折っているので家のなかは手作りの飾りでいっぱいだ。
 手先が器用なさつきさんは、5年ほど前から手作りの花や飾り、小物などを作っている。その作品には、天井から吊り下げる紙の飾りや針金を曲げてつくるアメリカンフラワー、キューピー人形に紐で服や帽子を着せたりした小物など様々だ。
 作り方は寿大学などで教わっている。最初は自分には作れないと思っても、とにかく一つ自分で作って見ることが大切。作ることに夢中になり、今では自分流にアレンジを加えたり、友人にあげたり作り方を教えたりしている。先日、息子さんが結婚したときには、嫁さんに、結婚式の時に来てくれた人に服を着せたキューピー人形を渡したいと頼まれたので、嫁さんに作り方を教え、150体のキューピーに2人でせっせと服を着せたそうだ。 また、今作っている花瓶は古広告などを折って組み合わせてつくるもので、全部で1000枚ぐらい必要であり、完成させるのに1カ月ぐらいかかる。朝や夜はもちろん、たとえ1分でも暇さえあれば折っている。
 教えて欲しいと言われることは大歓迎で、この前は先生と一緒に保育園に繭玉の花の作り方を教えにいった。来て欲しいと言われれば喜んで教えに行く気持ちがあり、ボランティア精神にあふれた人だ。できた作品は友人に配るだけでなく、町の文化祭に出展したり、町民会館に飾ってある。さつきさんは、今後もこの調子でせっせと飾りを作り続けていき、まちじゅうを飾りでいっぱいにしてくれるでしょう。

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さつきさん

居住地 三里地区 茂倉