新倉まで歩きます

 現在78歳のうめさんは、夫を鉱山で亡くしてから、一人で子育てをしてきました。子育てを終え、子供が他の市町村で暮らすようになってから、33年もの間一人で暮らしています。今では、年に一度、竜王、国母に住む子供の家に1週間ずつ計2週間ほど遊びに行ってます。しかし、車が多く通り空気も悪く、おまけに友達もいないので、やはり茂倉で暮らすのが一番だと言っていました。
 うめさんは、一人で暮らすようになってから、他の市町村の病院で数ヶ月泊まり込みでヘルパーの仕事をしていました。5年前には石和のリハビリセンターで働いていたそうです。そして、72歳の5月をもってその仕事をやめ、現在はよしさん、はるえさんなどの多くの友達と、とても楽しい生活をこの茂倉でおくっていると言います。
 うめさんはとても元気なおばあちゃんです。今でも5キロほど山を下った新倉集落まで歩いて降りていきます。また、生まれてこの方、病院に行ったことのないということもうめさんの自慢でもあります。うめさんは、同じ茂倉に住むよしさんと大の仲良しです。同じ一人暮らしで50年以上の付き合いでまだ一度もけんかをしたことがなく、家族以上のつき合いだそうです。うめさんはいつもよしさんとともに私たちを快くむかえてくれます。また、うめさんは、「すばく」「そば」の名人でいつまでも茂倉の伝統を私たちに伝えてくれています。

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うめさん

居住地 三里地区 茂倉