茂倉を見守り88年

　おこうさんは、明治４４年１月１５日生まれの８８歳。７人ものお子さんを立派に育て、その後、３０年間も一人で暮らしてきました。つらい経験もしてきました。９歳のときから、炭をしょって十谷峠を越え、鰍沢まで運んでいたそです。しかし、今はのんびりと茂倉で生活しています。夕方になると公民館のまで３０分ほどかけて散歩をするのが日課になっています。
　また、自宅が神社の横にあるので、春の大祭、夏の相撲大会、盆踊りなどには必ず参加しています。集落住民の親戚など３００人ほど集まり、一年でもっともにぎやかな時期であり、とても楽しみにしています。しかし、現在は、昔よりも活気がなくなってきているといって心配していました。おこうさんは、いつも元気に集落を見守っています。