話し上手のおばあちゃん

 集落の中を歩いていてお話を聞こうと思い、正一さんの家を訪ねようとしたところ、ちょうどおばあちゃんが出てきました。そこで話を聞くことに。
 おばあちゃんには子どもが3人いて、全員町の外に出ているそうで、おばあちゃんはだんなさんと2人で暮らしています。息子さんのところには月一回程の割り合いで行き、茂倉で好きなことをして暮らしているのがいいと言っていました。ふだんは新倉で田んぼをしており、9、10、11月が非常に忙しいが、他の時期は比較的ひまにしており、冬はただ遊んでるだけで、呼んだり呼ばれたりしているそうです。やっとひまになったので、今は一息ついているとも言っていました。田んぼの忙しい時期以外は畑仕事をしていて、菜っ葉を作って、子どもたちに送っているとのこと。あとは、漬け物にしたりして冬場の食糧にしているそうです。
 最近の茂倉について聞いたところ、みんな甲府に家があり、田んぼがあり、むこうに住んでいるので空家が多いと言ってましたが、祭りがある時、お盆などには多くの人が帰ってくるとも言ってました。8月のすもう、3月の氏神の祭りなどがあり、3月の祭りは神輿を担ぐので、多くの若い人が帰ってくるそうです。特に40歳前後の人たちががんばって祭りを盛り上げているとも言ってました。昔は祭りの日は決まっていたのですが、最近は休みに日じゃないと町外に出ている若い人たちが帰って来れないので休みの日に合わせて祭りを行うそうです。
 また、食べ物について特に昔と変わったと言ってました。街でも田舎でもすべて一緒になってきたと感じているそうです。ただ、街と違い、店がないことには不便を感じるそうですが、移動スーパーが来るからそんなにまでは不便とも感じないと言っていました。
 茂倉には4つの組があり、昔は各組で区長を出していたが、今は若い人がいないので全部の組で一人の区長を出していて、区長さんも大変だと感じているようです。若い人が甲府ぐらい近くに住めればいいなと思っていると言ってました。
 いろいろなことをぼくたちに飽きさせることなく、楽しく話してくれるおばあちゃんでした。

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正一さん

居住地 三里地区 茂倉