雨畑のキーマン

 大昭建設にお勤めの三千生さんは、お婆ちゃんと奥さん、子供2人と暮らす5人家族。何かやっていないと気が済まない性格もあり、この早川町で様々な活動を行ってきました。昭和63年から10年間は「地球元気村」というアウトドア学校の事務局長を、平成2年からは電源に利用する水を川に戻すために「早川町に水をよみがえらせる会」を発足、平成6年からは地元の渓流を利用しての「大物釣り大会」を5年間運営するなど、早川町のキーマンとも言える一人。現在は少し休憩中ということのようですが、そのような活動を通じて多くの人と出会えたことが一番の財産になっているようです。
 今夢中になっていることは釣り。それも「地球元気村」をやるようになってから、と三千生さんは言います。現在は、町内にある44ヶ所の釣りができる渓流を制覇することが目標のようです。今30数カ所。残るところは難所ばかりのようですが、早川町内を回りきるまでは他には行かないと言っていました。
 その渓流に少数ながら生息する、日本でも希少な「ヤマトイワナ」の調査・保護も行っています。早川町の貴重な天然資源として、三千生さんが温かく見守っているところです。今はまだ少数ですが、うまく繁殖してくれれば、と親心が芽生えているようです。
 早川町を想う気持ちが人一倍強い三千生さん。そんな想いから様々な活動を行ってきました。でも次の担い手がなかなか現れないことが少し心配。若い人が外に勤めるようになってから、呼びかけが難しくなっているようです。「田舎暮らしこそ快適に暮らすべきだよ」という三千生さん。少しでも若い人が増えてくれることを願って、活動を続けています。
 そんな三千生さんに朗報が。近々家族が一人増える(?)かもしれません。雨畑の茶畑では、お茶を摘みながらみんながそんな噂話をしていました。まだまだ三千生さんは元気です。

  • 雨畑のキーマン

三千生さん

居住地 硯島地区 本村(北村)