集落を見守る家族

 住職さんは昭和32年にここ北村に来て、子どもの多かった昭和33年から昭和42年ぐらいまで、お寺の本堂で保育園をしていたそうです。今でも、老人クラブはこのお寺でおこなっています。
 檀家さんは約140戸あり、早川町の中でも一番大きな集まりです。お寺は他の人が休みの時期に特に忙しく、大変な職業だけれど、みんなに頼りにされる職業でもあると言ってました。
 奥さんは、民生委員を12年間、ボランティアや祭り、さらにはお寺の仕事と、毎日が忙しいそうです。
 楽しみは週末に娘さんと一緒に車で出かけることだそうです。平日は交通手段がなかなかないため、いろいろやりたいことがあっても出来ないと言っていました。交通の便の悪さに不安を抱えているようです。
 それ以外にも、今の子どもたちにはこの田舎での生活は理解できないのではないか。自然とふれることがないので、野菜がいつ出来るかなどわからないのではないか。というように将来どのような時代が来るのかと不安になるそうです。しかし、単に不安になるだけでなく、若い人たちを応援したいという気持ちでいっぱいなようです。みんなに頼りにされている分、将来に不安と期待があるのでしょう。
 夫婦でのんびり出来る日を夢見ながらも、がんばり続けている住職さん家族。いつまでも元気でいてくださいね。

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住職さん

居住地 硯島地区 本村