人望厚きおじいちゃん

　嘉美さんはずっと先生をしておられ、最後には早川中学校の校長先生も勤められました。退職後は、農業でもやって悠々自適な生活を送りたいと思っていました。
　しかし、校長先生をしていたこともあって人望も厚く、退職した後も町の様々な役職に就いています。退職してすぐは、早川農協の組合長や富士川農協の常務理事を勤めました。今では農業員や社会教育委員会の委員長、また総務庁から任命された行政相談員なども勤めています。
　普段の生活は畑で野菜や山葡萄、お茶などをつくっており、収穫すると、子供や親戚にあげたりします。雨の日は、読書をしたりテレビを見たり、また、筆を持って書き物をしたりしております。また、詩吟を趣味としていますが、腹筋を使って腹から声を出すのは健康にも非常に良いそうです。詩吟の会で皆で練習し、文化祭の時に発表します。
　若い頃、男3人兄弟で生活していたこともあり、実は料理も得意なのですが、料理は奥さんに任せており、残念ながら出番がないそうです。
　やっぱり奥さんにはかなわないということですね。