陶芸は感性

 久志さんは、昭和58年に東京の杉並区からこちらに越してきて、岳龍窯を築窯以来、こちらで陶芸活動をなさっています。それまでは茨城県笠間向山窯にて修行なさっていたそうです。日々の生活環境が創作活動を支える感性に与える影響の大きさから、早川の自然に惹かれてこちらに来られたそうです。奥様(のぶ子さん)は藍染めをやっておられて、ご自宅の隣には、お二人の作品が並べられたとても魅力的な陳列館「とくり」があり、実際にその場で購入することもできます。
 今は集落の区長を務めながら体教の役員もされていることもあり、全ての時間を創作活動にあてられるわけではないけれど、町の人々との交流をとても大切な時間として考えています。毎月第三水曜日には「みみずの会」を仲間12人で開いています。また、久志さんは以前から多くのまちづくり活動をされていて、「早川流域に水を甦らせる会」では、町内13ヶ所の発電所から水を流させるように陳情活動をしてきました。今は活動が少し留まっているものの、とても広い視野でまちのことを考えておられました。 焼き物をやるなら、焼き物の産地などでやった方がいいのではないかと考える人も多いそうですが、ここ雨畑の自然と人々とのふれあいが、最後に感性を反映する創作活動にとって、とても大切なのだそうです。

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久志さん

居住地 硯島地区 本村(原村)