藍は気難しい女の子みたい

 のぶ子さんは、群馬のご出身、東京でご主人(久志さん)と知り合われて、ここ早川町にやってきました。それまでは東京でOLをやりつつ、現代抽象画に取り組んでいらしたそうです。こちらに来られてからは大自然に囲まれた環境で草木染めに興味をもたれて、それ以後、より濃く染めたいという思いから「藍染め」をやっています。
 のぶ子さんの藍染めは「天然藍」を使った昔からのもので、手間がかかるものの、化学薬品を使っていないため、上流という環境に配慮しています。藍は徳島から取り寄せており、微生物によって発酵させて藍色の発色を出すため、毎日かきまぜて具合を確かめる必要があるそうです。藍の出来は非常にデリケートで、色、におい、感触などの五感に頼る部分が多く、体調に左右される作業です。お子さんのこともあり、忙しい毎日なので、体調を管理するのが大変なのだそうです。
 お子さんは、小学6年生にして将棋の三段をもってる、とてもしっかりした男の子で、将来がとても楽しみです。

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のぶ子さん

居住地 硯島地区 本村(原村)