ふたり暮らしをいつまでも

 七三さんと梅子さん、ご夫婦揃ってお話をして下さいました。
 七三さんは小縄出身。山の仕事をしていた関係でこっちに住むようになりました。そのころの中洲や新倉は、林業や鉱山に携わる人がよそからたくさん来ていたので、そういう人たちが住む社宅などがたくさんあったそうです。40歳過ぎてからは土木の仕事に関わるようになり、いまでも「ぼちぼち」仕事をしています。
 竹細工が得意で、びくなどをよく作っては、近所の人にあげるそうです。近所の人からは「七三さんの作るものはしっかりしている」と評判です。
 梅子さんは中富町飯富の出身です。子どもの頃は早川の一番下流の辺りで泳いでいました。養蚕家の家に行って桑の皮むきを手伝ったり、農休みに近所の子どもの子守りをしたり、夏には竹の皮を拾って干して、それを売り、お盆のお小遣いにしたりしました。
 今は農業をしています。以前田んぼだったところを畑にして、それをやっているのです。月1回の寿さわやか大学も毎回参加しています。手芸をやったり軽いスポーツをやったり、気晴らしになります。たまには、すぐそばの「おばあちゃんたちの店」に遊びに行って、何かちょっと買って、お茶をご馳走になり、おしゃべりしてきます。
 早川の紅葉は、住人である梅子さんでさえ「きれいだなー」と思うそうです。特に、風の吹く晴れた日、光を受けながら落葉が舞うと、まるで黄金が舞うようだと思います。
 お2人は、自分たち2人で暮らすのならどこでも同じなので、畑などの仕事ができる早川町にいたほうがいいと思っています。1人になってしまったらどうかわからないけれど、2人でいるうちは、2人で一緒にできるだけのことはするつもりです。
 まだまだ元気なお2人。これからも、仲良くお元気で活躍して下さいね。

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居住地 三里地区 中洲
取材日 2001/12/03