最近の活動は・・・

 藤喜さんは、若い時は釣りをしたり、山歩きをしながら写真を撮ったりしていました。現在の趣味は山野草の栽培と盆栽です。生活費までにはならなくても、趣味の中では実益を兼ねており、山菜祭で鉢植えの出荷をしているそうです。今年は出荷できませんでしたが、来年の出荷に向けて現在準備中だとか。
 普段は畑仕事をしているだけだとおっしゃっていたのですが、聞いてみると様々なお仕事をしていらっしゃいました。今までは、町では社会福祉協議会の理事を20年、集落ではヘルシー美里の理事を6年間やっていたそうです。現在は社会福祉協議会の顧問、早川町に5カ所しかない恩賜林の三里地区における理事をしている他、町の評議員、町政モニターとその活動の幅はとどまることを知りません。
 中洲にずっとお住まいなのかと思っていたところ、実は茂倉出身だそうです。お父さんが中洲で旅館をやっていた事もあり、2歳の時にこちらに引っ越したそうです。新倉や中洲は伝付峠を越え、二軒小屋を拠点として木を切り出していた人たち120人ほどの宿泊、娯楽の場でもあったらしく、非常に賑やかだったそうです。
 中洲は新しい集落で、旧6ヶ村が早川町になったころに区になったそうです。だから、他の集落と比べると若い人が多いと言ってました。若い集落と言っても祭事もたくさんあり、春の祭り、夏の祭り、正月の柳巻き、子どもと老人との交流会などがあります。それを運営する祭典部というのもあります。でも、50戸ほどあり東京電力や茂倉鉱山で栄えていた頃と比較し、現在では20戸ほどになってしまいました。一人暮らしの人のことを気づかい、みんなで助け合いながら暮らしているそうですが、集落も寂しくなったそうです。
 やはり、町に職場がないのが問題で、職場があれば子どもが帰ってくるだろうと言ってました。町全体の問題点は、その点につきるそうですが、集落や個人の問題点としては、サルやイノシシによる被害だそうです。サルが里まで下りてきて、柿、ゆず、大豆など様々なものを食べてしまい、せっかく作っても作り甲斐がないと言ってました。サルなんて昔は伝付峠を越えた二軒小屋までいかないと見られなかったのに、どんどんと下っているから心配だということです。

  • 最近の活動は・・・

藤喜さん

居住地 三里地区 中洲
取材日 2001/12/05