淡々と生きる

 今日は役場に勤める良憲さんを訪ねました。良憲さんは新倉の生まれです。良憲さんはもともと生コンを運ぶトラック運転手だったお父さんに憧れて、土木関係の高校へ行っていたのだそうです。でも、高校卒業後は、この町の役場に就職を決めました。今している建設課の仕事は工事の時の測量・設計などで、役場の休日には業者も休みなので、他の課のように急な仕事が入って休日がつぶれることがないところが気に入っているそうです。
 良憲さんは、昔お母さんがやっていた町のママさんバレーに2つ在籍し、今でも週に二回ほど楽しんでいます。二つのチームを掛け持ちしている良憲さんによると、チームごとにそれぞれの地区の特色が見えて面白いといいます。真面目に一生懸命バレーに汗を流すチームもあれば、それよりも楽しさを追求するチームもある。生まれたときからこの町を見ている良憲さんにとって、これはそのまま自分が感じるそれぞれの地区の地域性に結びついているとか。
 早川のことを聞いてみると「静かだけど遊び場がない町。いいところなんて別にないよ」と笑います。でも面白い人が多いし、住み慣れているから、今すぐ町を出ようとは思わない。人混みも嫌いだし‥‥。なんて、なんだかんだ言っても、やっぱりこの町のこと嫌いじゃないんですね。同級生たちの中でも、不思議と最近この町に帰ってくる人が多いと話してくれました。

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良憲さん

居住地 三里地区 中洲
取材日 2001/12/04