釣り名人、15歳

 綾太くんは中学3年生。釣りと陸上が得意です。
 初めて釣りに行ったのは、保育園の頃。お父さんが釣り好きなので、連れていってもらったのがきっかけでした。そして、やってみたらこれがとても楽しかったのです。保育園の制服のポケットにミミズをつめて、釣りに出かけていたとか。
 釣り場は近所の川です。ヤマメ、イワナ、時にはハヤやウグイも釣れます。一番美味しいのはやはりイワナ。大きいのが釣れると、刺身で食べるのだそうです。ちなみに、今まで釣った中で一番大きかったのは、45cmくらいのイワナでした。
 夏場には、川に潜って、魚をモリで刺します。朝早く出かけ、まず川原で火をたいて、川に潜り、岩の下にひそむ魚を狙ったり、泳いでいるのを追いつめたりして捕まえます。捕れた魚はその場でさっそく「いただきます」。火をたくのは、水がとても冷たいから。20分潜ると、寒くて寒くて限界です。それでも、魚を見ることができて、捕まえることができるので、竿で釣るよりも潜って釣るほうが楽しい、と教えてくれました。「川の深さってどれくらいなんですか?」という質問には「う~ん、年によって深さが変わるんで・・・。」大水があると、深くなっているようなところも埋まってしまうのです。川を知り尽くしているからこその答えに、私たちはただただ感心!!
 綾太くんは、「早川町に住んでいてよかった。早川町が好き。」と宣言してくれました。都会には川もないし、つまらないのです。中学卒業後は、陸上が好きなので陸上の強い学校に行きたいと思っています。そうなると、甲府に出ることになるけれど、いずれ早川町に帰ってきたいと思っています。「一番尊敬する人はお父さん」という理由も、お父さんが早川町に暮らすことに自信を持っているからなのでしょう。夢は箱根駅伝に出て活躍すること。そのために頑張っているそうです。
 早川町で暮らすことを満喫して、大きな夢と希望にあふれている綾太くん。とても前向きで、話を聞いていたら、なぜだかとてもうれしい気持ちになりました。これからもずーっと釣りを楽しんで、そして夢の実現のために頑張って下さいね!

  • 釣り名人、15歳

綾太くん

居住地 三里地区 中洲
取材日 2001/12/02