電話がくるのが楽しみ

 明さんの息子さんは毎晩8時に電話をくれます。8年前に御主人が亡くなり、今はお一人なので、息子さんのお電話がとても楽しみだそうです。また、正月やお盆などにはお孫さん達もやって来ます。明さんは、榑坪で生まれた後、一度、神奈川県の山北へ働きに出て、終戦後、再び早川に戻ってきました。山北では、製糸工場や織物工場で働いていたそうですが、戦時中だったのでとても大変でした。荷物をしょったまま寝て、いつでも逃げられるようにしていたそうです。子供の頃は、山の上の学校に通っていました。山を40分ほど登って通い、風の強い日などは、みんなで綱につかまりながら登校したそうです。
 今は、家の前でだいこん、にんじんやねぎなどのよく使う野菜を栽培しています。農道は、車も少ないので散歩にもいいです。デイサービスで他の集落の人に会うのも楽しいし、昼の三時頃から毎日ヘルシー美里の温泉に入りに行くのがとても楽しみだそうです。

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明さん

居住地 三里地区 中洲
取材日 2001/12/04