本当の自然

　今日はガソリンスタンドを経営なさっているご夫婦を取材しました。ご主人は生まれも育ちも早川町で、小学生の時にご両親がスタンドを開業、元は新倉の町の中にあったのだそうですが、町の横にバイパスができたため県道沿いの中洲に越してきました。お子さんも二人いますが、今は二人とも甲府へ出ています。帰ってきては欲しいけど、現在の早川には若い人向きの仕事が少なく、自立するのは難しいというのが現状なのだそうです。
　お二人は共に多趣味。年をとってもゲートボール以外にできることはたくさんある、それを今から習得しておこうというのがお二人の方針です。
　今、この町の山はほとんどが植林された杉や檜で、それが地表の草花や木の実を減らし、猿やイノシシが町に降りてくる原因のひとつと見ています。ご主人は、この町の山にもっと雑木林を増やしたい。どじょうやメダカ、とんぼなども戻ってくるような本当の「自然豊かな」町にしたいとおっしゃっていました。それが町の魅力になれば人も増えるし、人との交流が深まれば産業も生まれ、施設も充実していく。そうなれば、そのような循環がこの町をより良くしていくのかもしれません。