いきいき夫婦

 澄男さんは発電所で長い間お勤めになっていた。現在も非常勤として働いている。発電所建設の頃は大変だったそうだ。丸太で組んだ足場の上を重い測量器具を背負って登ったり下りたり。高く狭いところでの測量の話は、聞いてる方も鳥肌が立ってしまう。隧道工事の土方は威勢良く、喧嘩ばかりしていたのを覚えている。
 一方いさおさんの思い出は発電所工事の人夫たちに食料を届けたのがきつかったこと。毎日しょいこで重い荷を背負って、女の人たち6~7人で道なき道を歩いたそうだ。
 発電所建設の頃には、そうした関係の事務所で、たまに映画を上映していたという。そこには作業員の他に地元の人もいっぱい見に来たそうだ。いさおさんはそれがすごく楽しみで、お盆には浴衣を着て観に行ったこともある。
 いさおさんは今、奈良田の里にお勤めだ。そこに勤める前までは奈良田にあった工場に勤めていたが、奈良田の里が出来て1年ぐらいで奈良田の里に勤め始めた。今の仕事はとても楽しいそうだ。たくさんの人に接することが出来て、忙しいけど工場の時よりはるかに楽しんでいる。
 澄男さんは現在、ゲートボールや釣りに凝っているという。ゲートボールは奈良田では仲間があまり集まらないので、下湯島でプレイし、町の試合などに出ている。
 いさおさんは花を植えるのが大好き。アジサイ、ゆり、、、とにかく花なら全部好きだそうだ。編み物や手芸も得意だが、今は忙しくてあまりやっている時間がないようだ。
 そんなお二人の楽しみは、何と言っても孫の成長。玉穂町に住む子どもたちの所へ月1~2回行くそうだ。そして正月や盆には子どもたちが孫を連れて帰ってくる。にぎやかで楽しい光景が目に浮かぶ。生き生きとして、若々しいお二人でした。

 

  • いきいき夫婦

澄男さん

居住地 西山地区 奈良田