輝ける奈良田の若き星

 洋志さんは白根館の三男。
 まだ二十歳でこの集落の中ではダントツに若いのですが、家の仕事を手伝うために一年ほど前に大学を中退して、奈良田に戻ってきました。
 学生の間は甲府や東京で暮らしていたのですが、その頃から奈良田に戻ってくる度に道がどんどん良くなっていて驚いたそうです。現在では車もあるのでそれほどは不便を感じないのだけれど、それでも大学の友達とは、遠すぎて連絡を取ることも少なくなってしまったそうです。
 また洋志さんは帰郷後、山を良く見るようになったとか。昔はあまり意識せず山を見て暮らしていましたが、一旦奈良田を出て暮らした後で改めて山をみていると、今まで見えなかった豊な自然が全身から吸収され感慨に浸ってしまうそうです。
 小学生のころは近所の同年代の仲間たちと、夏はハチの巣を取ってハチの子を食べたり川で泳いだり、冬は雪が降れば雪遊びをしたりかまくらを作ったりして遊んだそうです。また、よく川辺に集まっては『いも煮会』もよくやったそうです。
 そんな洋志さんは現在狩猟の免許を取得中。今年の冬からデビューを果たす予定だそうで、山に入るのが今から楽しみでしょうがないそうです。
 いつかはまたここを出て修業に行く予定もあるそうです。奈良田の魅力を「都会にない自然があり、特に季節の移り変わりや時の流れが実感できること。」と語ってくれました。

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洋志さん

居住地 西山地区 奈良田