迫り来る山

 登美子さんは甲府生まれ。アルプス荘という旅館を手伝いに奈良田に来たのがきっかけで結婚し、それからはずっと奈良田で過ごしているそうです。最初に奈良田に来たときは、迫り来る山が倒れてきそうな感じで恐い印象を受けたと話してくれました。他にも奈良田独特の方言が分からず苦労したとも言っていました。
 奈良田に来た当時は登山客が多くて忙しかったそうですが、現在は旅館を閉めて旅館と一緒にやっていた商店を続けながらのんびりと暮らしています。
 登美子さんは、喘息をもっているためにあまり外に出ることができす、家の中で本を読んだり、テレビを見ていることが多いそうですが、月に1回甲府の病院に行く時に妹さんに会えることや、草刈りをしに御近所の道代さんがたまに来てくれることが楽しみなんだそうです。
 息子さんから一緒に暮らさないかと誘われることもあるそうですが、登美子さんは、もともと田舎好きだし奈良田の方が気が楽、年をとるとこういう所の方がいい、と言ってこれからも奈良田で暮らしてくつもりだと話してくれました。
 喘息で大変でしょうが、お体に気を付けながらこれからものんびりと暮らしていって下さい。

  • 迫り来る山

登美子さん

居住地 西山地区 奈良田