畑を照らす太陽と笑顔

　かくよさんは西之宮に来て60年。野菜作りと料理が趣味の、明るいおばあちゃんです。
　かくよさんが作っている作物は大豆、小豆、ブロッコリー、小松菜、玉ねぎ、長ネギ、ゆず、白菜など。季節ごとに色々な種類を作ります。畑仕事は運動にもなるし、達成感もある。また畑仕事に出ることで、隣近所との交流が生まれるので、西之宮での生活には欠かせないもののようです。冬場に植える野菜はないけれど、かくよさんは畑の手入れを欠かしません。ちょうど僕らが伺ったときも、畑の土に手を入れている最中でした。
　また、かくよさんは作った野菜や作物を料理して、それを近所のひとや町で暮らす姉妹や子供たちに送っています。大豆からはミソを、小豆からはあんこを作ります。白菜や大根は漬け物に。料理番組を見ては新しい料理に挑戦するのも好きだといいます。今では、豆や野菜を作りながら、これができたら何を作ろうか、誰にあげようかと考えているだけで楽しくて、それが生き甲斐になっていると満面の笑顔で話してくれました。
　笑ったときでもしわなんてほとんどない、ツルツルお肌のかくよさん。どうやらその秘密は畑仕事と料理、そしてそこから生まれる人々との暖かい関係にあるようです。