最先端住宅!?
仲良くポーズをとってくれた、笑顔の徳重さんと奥さん。とっても優しく頼もしい徳重さんと、明るく思いやりにあふれた奥さんは、お二人のご両親も仲良しという幸せ家族です。
こんな幸せなお二人ですが、戦争中は大変苦労されたそうです。徳重さんは大東亜戦争(第二次世界大戦)中、東京の日立航空の工場で、戦闘機のエンジンをつくって日本に貢献されていました。女学生だった奥さんは愛知の製糸工場で働いていました。そして徳重さんは八王子の山から、中央線沿いに超低空飛行するアメリカの戦闘機が攻撃しているところを見たといいます。この時のことは今でも鮮明に覚えているそうです。さらに仕事の関係で行く予定だった場所が、なんと前日に爆撃されていて、それが一日ずれていれば危ない目にあっていたという危機一髪体験もされているのです。
そんな現在の徳重さんの楽しみは休日の畑仕事だと言います。多くの食材をご自分で作られているのです。つまりいつでも新鮮な物が食べられるのです。この新鮮さは食べ物だけではありません。なんと徳重さんの家は老平で一番古いというのです。さらに老平で一番最初に薪からガス風呂になり、そしてボイラー風呂になったそうです。これらがきっかけで周囲の人は、ガス風呂に変えたり、ボイラー風呂に変えたりしたようです。これは、老平で一番初めに新しい物を取り入れたという、新鮮さにつながるのではないでしょうか。ここは老平の最先端情報発信地なのです。
徳重さん
居住地 | 硯島地区 老平 |
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取材日 | 2002/08/04 |
取材者名 | 田部井 正 |