つるで創作活動

 照子さんは、籐やアケビ蔓などを使った籠づくりに熱心に取り組んでいます。きっかけは、教育委員会でお仕事をされているときにさかのぼります。寿大学というお年寄り向けの生涯学習の一環として、地元の人が講師になって籐で籠をつくる教室を開いたときでした。担当だった照子さん。最初はお年寄りに楽しんでもらえればと思っていたのに、気がつけば、なんとご自身が蔓細工に魅せられてしまったんだそうです。
 それ以来、月に2回蔓細工の教室に通うようになり、それももう10年以上経ちました。最近では、蔓だけを使った作品ではなく、陶器、和紙、布など、他の素材と融合させた独創的な作品づくりにもチャレンジしています。また、町内でも何人かが同じ教室に通い始め、仲間の輪も徐々に広がっているようです。
 蔓細工以外にも、お花や和裁、料理の教室などにも通ったことがあるそうですが、「つるだけは続いているねえ」と話す照子さん。家の中には、カゴや花、人形など照子さんの作品と、材料となる蔓がたくさん!!まだ形を見ぬ蔓たちが、照子さんの手とセンスによってどんな作品へと仕上がるのか。とても楽しみです。

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照子さん

居住地 硯島地区 大島
取材日 2002/03/02
取材者名 鞍打 大輔