続きはお酒の席で聞かせて

 釣り嫌い、登山嫌い、スキー嫌い、女嫌い(?)で、お仕事は農協で保険業務を担当されている有徹さん。早川をこよなく愛するお父様の背中を見て育ったため、自然と早川町に住み続ける決断もできたといいます。有徹さんご自身も早川への思いは強いようで、時々早川の将来が心配になります。「若者がもうちょっと多いといいよね」。「仕事が忙しくて、最近、地域のことに顔を出せなくて悪いなあ」。それから消防団ではいつまでたっても一番下っ端。部長になっても「おい部長、ビールがないぞ!!」と言われることもあると、笑いながら話してくれました。
 仕事は堅実で娯楽の話もなかなかして下さらないので、有徹さんはお堅い人と思ったのですが、なんの、なんの。いたずらっ子の目でボソボソっと語るそのお話は、どれもブッとんだものばかりでした。
 目指していた公務員の試験をトイレに行って遅れて一年棒に振り、翌年は友達と遊んでいて気づいたらその日が試験の日だったとか、貯水槽に車で激突して前歯三本折って、でも次の日まで病院に行かなかったとか。まだまだたくさんあるんですが、そんなエピソードを淡々と話すので、こっちはビックリ、そして大笑いの連続でした。そりゃあ、ひいた鹿から電話がかかってきますよ。

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有徹さん

居住地 硯島地区 大島
取材日 2002/03/03