じっとはしてられない

 取材当日は、ちょうどむらのみんなで温泉に行っていました。しばらくして、みんなと仲良くお話をしながら絹子さんが帰ってきました。帰ってすぐでしたが、快くお話をしてくれました。
 絹子さんは向学心あふれるおばあちゃんです。お家でカラオケをするほどうたが好きで、最近では大正琴を習っています。またローマ字も習っています。次は英語の単語を読むことに挑戦するつもりです。東京にあふれる英語の単語の読み方や意味をわかりたい、そうすれば楽しみも増えると考えています。土建の仕事をやめた今、いっぱいある時間を利用して勉強をしたいという意欲にあふれています。
 元気のあるうちは、百姓の仕事を続けていきたいと思っています。自分でとった野菜を2人のお子さんやお友達にあげるのが楽しみだといいます。またじっとしてはいられない性格とのこと。百姓の仕事で忙しくなるのを楽しみにしています。東京にいるお子さんを訪ねると、暇が続いて家に帰りたくなるそうです。田舎の良さは、農業などが忙しいこと。45年間、1日の仕事などを日記に綴ってきました。それは1日のけじめであるといいます。きちんと仕事をしたい。その勤勉さには、心から頭が下がります。
 そんな絹子さんも、自分はおしゃれが大好きといいます。素敵なものが欲しいと思う気持ちは変わっていません。お写真を撮る時も、髪を直してから。女性としておしゃれにすることは忘れない、素敵な方です。

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絹子さん

居住地 五箇地区 笹走
取材日 2002/02/27
取材者名 樋口 創士