千須和のアイドル

　ゆかりさんは山梨銀行に就職をして４年間東京の八王子に住んでいましたが、去年の２月に転勤で千須和にもどってきました。一度ここを出て外から早川を見たということもあってここのよさがわかったと言います。例えば山が身近にあるということ、あるいは星がとてもきれいだということ。でも遊びたい年頃なだけに早川町はとても不便だと言います。CDやビデオを借りようにもこの辺ではありません。服だっておしゃれをしようにも、突然デパートにいって「これがいい、あれがいい」なんて選べません。買う時は何を買うかを決めておいて、目的地に直行しないといけなのです。
　南小出身のゆかりさんは小学校のときホルンを吹いていました。小学生にはきっと重いであろうあの楽器を一生懸命持ちながら、がんばって吹いていたのでしょう。早川町の祭りやまちの活動には同じ千須和の友達のみきこさんとよくでかけるそうです。「この年で行くなんてめずらしいでしょうね」なーんて冗談まじりに笑顔を見せながら言っていました。
　このまま早川町にいますかという質問に対して「別にどこにいってもかまわないけど早川町だけは不便かなー。でも好きになった人が早川の人だったらここにいます。場所で選ぶわけではないでしょ。」そう言うゆかりさんの笑顔はとてもすてきでした。