千須和の爽やか兄弟

 兄の賢次さんは甲西町にお勤め。最近は仕事が忙しく、土曜でも会社にいくことが多いとか。お子さん達に「パパばっかり出かけてずるい」と不満をぶつけられて苦笑い。でも休みの日にはお子さんと一緒にお出かけしたり、しっかり家族サービスも欠かさないお父さんです。
 弟の美智男さんは身延のバスの運転手。長い距離だと片道1時間半もバスの運転をしているとか。休みの日には伊豆の方まで海釣りへ。昔は夜釣りをして、そのまま仕事へいくこともあったそうです。
 子供の頃は近所の子と近くの山や川で遊んでいたお二人。川では釣りを、お寺の境内では野球を、と帰ってくるなり外へ飛び出していたそうです。「今は子供の数が少ないからね・・・。今ではあまり外で遊んでいる子供を見ない。」と賢次さんはいいます。
 昨夏、お子さんにカブト虫の見つけ方を教えようと山へ。昔は朝早くに山に入ると木の樹液を吸っているカブト虫がいっぱいいたそうです。今では夜の外灯の下に集まってくるカブト虫しか知らない子供達に、なんとか本当のカブト虫の捕まえ方を教えようと、木を探しに。なかなかいい木が見つからなかった様ですが、やっと見つけた木には、案の定カブト虫が樹液を吸いに来ていました。さすがというべきでしょうか、子供の頃の経験が活きたのでしょう。
 町外にでた友達に話を聞くと、「仕事があればここに残っていたいよ。」という人も多いようです。子供の為にも、もうちょっと同世代の若い家族が増えてくれることを望んでいます。
 先日、賢次さんの会社の同僚を、早川町内のそば祭りにつれてきた時のことです。会う人会う人に挨拶する賢次さんのお子さんを見て同僚達はびっくり。「なんで子供なのにそんなに知り合いが多いの?」それもそのはず、早川町では世代なんか関係なくみんな友達。改めてその繋がりの強さを再認識した様です。

  • 千須和の爽やか兄弟

賢次さん 美智男さん

居住地 五箇地区 千須和
取材日 2001/03/04