大切な母と大切な水

 母と二人で暮らすふみ子さん。きゅうり、なす、トマト、大根、じゃがいもなどを自分たちが食べる分だけ作って食べる。昔は同級生がこの下湯島にたくさんいて、ゴム飛び、手作りのお手玉などで遊んだ。お寺の庭で盆踊りをしたりもした。さらに上の世代は御輿を担いで集落をまわったりもしたという。
 服を作るのが小さい頃から好きで、甲府にある服を作る会社に就職した。母の面倒を見るために、3年前にUターンしてきた。
 下湯島は水がたくさん出るので、水には苦労しない。野菜を洗ったりする公共の井戸が下湯島にはある。あふれんばかりの流量である。水が豊富なところが好きだという。夏は涼しいけど、冬は寒いし、雪も降るから雪かきが大変。でも最近は気温が上がって雪も昔ほどは降らなくなったという。
 人の数が減り、降雪量も減ったが、水だけはいまだに勢いよく流れていた。

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ふみ子さん

居住地 西山地区 下湯島
取材日 2002/08/24
取材者名 遊佐 敏彦