遊びの思い出

 物静かな正民さんとフサ子さん。お話を伺うと、フサ子さんがはにかみながら、ひとつひとつ丁寧に話をしてくれました。
 最近まで正民さんは身延土木で道路整備の仕事をし、フサ子さんは慶雲館で働いていましたが、現在ではお二人とも仕事を辞められているということ。フサ子さんは普段野菜作りなどをして過ごしているそうです。
 「一日四本のバスで病院に行くのは大変。でも買い物などは不便ではないですよ」と今の生活について話すフサ子さん。下湯島は集落の中で会話があるから楽しいそうです。
 フサ子さんがいま、毎日欠かさずやっているのがウォーキングです。4時になると下湯島の友達4、5人と一緒に農園までおしゃべりしながら歩きます。往復1時間とけっこうきつい行程ですが、フサ子さんにとって健康のためでもあり楽しいひとときでもあります。

 静かに考えながら話すフサ子さんですが、子どもの頃の遊びについて尋ねるとすぐに返事が返ってきました。
 フサ子さんが雨畑の小学校に通っていた頃はやっていたのは「ぼっせん」や「いしとり」などのゲーム。男の子にまざってメンコもよくやったそうです。そして中学からは花札をやったというから、けっこう遊ぶのが好きだったよう。ほかにも川をせき止めてカジカを捕ったり、クワの実やバライチゴを採って食べたり。集落には紙芝居やアイス屋さん、映画や芝居もやってきていました。学校が終わったあとは、ひとりの時もみんなの時も家までゆっくり帰ったそうです。
 遊びの思い出は、聞いている方も一緒になって楽しくなりますね。

  • 遊びの思い出

フサ子さん

居住地 西山地区 下湯島
取材日 2002/08/25
取材者名 相地 稔