子育てにすごくよい環境!

 白糸教会の美智代さん、中学校1年生の里沙ちゃん、保育園さくら組(年長さん)良昌くんにお話を聞きました。
 開口一番、テニス部の里沙ちゃんは「中学校に土のテニスコートを作ってほしい!」今はコンクリートなので、足が痛くなってしまうとか。里沙ちゃんは、テニスもしますが、南小時代に吹奏楽を始めてフルートを吹いています。小学校卒業後は早川ウインドアンサンブルに参加して、演奏を続けています。「学校であれだけ一生懸命やってくれると、その後趣味として続けられるので、本当にありがたいと思いますよ。」と美智代さんも喜んでいます。里沙ちゃんに、「ぜひ、一曲!」とお願いしたのですが、恥ずかしがってウインドアンサンブルの練習に出かけてしまいました。
 里沙ちゃんが小学生の頃は、40~50分かけて、近所に住む小学生4人で歩いて角瀬まで通ったそうです。イタドリやアケビも採って食べていたとか。里沙ちゃんのお父さんの恒雄さんは、当然山道を歩いて通学した世代。それで、「なるべく歩かせよう」という方針なのだそうです。また、美智代さんも「ここは自然がいっぱいあって、子どもを育てるのにはすごくいいんですよ。特に男の子がいると、自分が教えられたりしてね。」と言います。
 そういう考え方のご両親の影響か、良昌くんはアウトドア派。赤沢に行く途中にある展望台まで自転車に乗っていったり、川遊びをしたり。見よう見まねで、竹の棒とロープとビニール袋で釣り竿も自作するとか。
 カブトムシの幼虫を森林組合からもらって成虫にまで育てたり、毎日飛んでくるクワガタを捕ったり、沖縄で捕まえたカニを飼ったり(すぐ死んでしまったそうですが)と、生き物への興味も旺盛。ヘビやタヌキが家の中に出現したり、シカがよく道を横切ったり・・・と、野生生物とふれあう(?)機会もたっぷりあります。
 美智代さんは、何度も何度も「本当に、この自然は子どもにはいいですよ!」と言っていました。そして、自然の多さのみならず、早川町のあらゆることを子育てにおけるメリットととらえているようです。例えば子どもの送り迎え。「大変!」とはいうものの、考え方によっては貴重なスキンシップの時間なのかな、と思ってみたり、かわいそうでもあるけれど、行動を把握できるので悪いこともできないし安心できるなぁ、と思ってみたり。また、寒さも苦労の一つにあげていますが、「まあ、雪が降ったら降ったでね、子どもが大きなかまくらを作って、中に入って遊ぶから、これまたいいんですけどねー。」
 美智代さんは千葉の出身で、これだけの自然の中で育ったわけではなく、子どもが、自分の体験したことのない遊びをすることも多いようですが、美智代さん自身が驚きながらも実は一番自然を楽しんでいるのではないだろうか、という気がしてきます。
 やませみ団地のあたりでは、秋になるとトンビがバッタをねらって地上にひゅーっと降りてくるのを見られる、という情報をつかみ、良昌くんに見せてあげたくて「来年は秋になったら絶対にやませみ団地に見に行くんだよねー!」と意気込んでいました。早川町で子育てするには、全くこうでないとね!

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美智代さん

居住地 本建地区 新道
取材日 2002/12/17
取材者名 柴田 彩子