花あふれる庭

　よし江さんの家の庭の前には小さな畑があります。春になると、チューリップなどの花が咲くそうです。庭を見渡してみると、まだ寒いにもかかわらず、すでに花をつけている植物もあります。さくら草や福寿草、クロッカス・・・。家の中からも赤い花をつけた植木を持ってきてくれました。また、まだ咲いてはいないのですが、確かなつぼみを持ったシクラメンも家の中から登場。その見事な姿からも、よし江さんは大の花好きであることがよく分かります。
　よし江さんは草履をはいていました。ご自分で作ったそうです。全体に布をしっかりと巻き付け、非常に履き心地がよさそうです。歩いているときに足に注目してみると、ぎゅっ、ぎゅっと踏みしめている感じです。
　「今はもう自分ぐらいしか作らない」とのこと。自作の草履を履くなんて、とても素敵なことだと思いますが、やはり、みんなだんだんと作らなくなっていくのですね。
　ヒアリング中にいただいた白菜の漬け物は最高においしかったです。漬かり方が絶妙でした。かなりの量あったのですが、全部食べた上、お土産までいただきました。
　春に花がたくさん咲くよし江さんの庭は、笊ヶ岳を背景に、すばらしい風景になることでしょう。